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ハコフグは食べれるの?無毒と囁かれるハコフグの特徴、釣り方、食べ方を徹底解説

フカセ釣り

ハコフグは食べられるの?無毒と囁かれるハコフグの特徴、釣り方、食べ方を徹底解説

釣りをしていると、堤防周りで泳いでいるのをよく見かける「ハコフグ」

基本的に毒をもっていると言われるフグの仲間ですが、ハコフグは無毒だと聞くことがあります。

今回は、そんなハコフグについて、毒はあるのか?食べれるのか?釣り方、調理レシピまで、詳しく紹介していきます!

ハコフグってどんな魚?

ハコフグはフグ科の一種で、角ばった箱のような体型をしていることからその名が付けられました。

全身が硬い甲羅のような骨板で覆われており、独特のフォルムが特徴です。体色は黄色や青みがかったものが多く、愛らしい見た目から観賞魚としても人気があります。

ハコフグは浅瀬の岩礁やサンゴ礁に生息し、海藻や小さな甲殻類を食べる雑食性の魚です。泳ぐのがあまり得意ではなく、のんびりとした動きをするため、釣りでも比較的簡単に釣れる魚の一つです。

全国の海域に生息し、潮の緩い堤防や磯場などでよく見かけます。

ハコフグは無毒?

ハコフグは、一般的なフグが持つ猛毒「テトロドトキシン」を含まないため、10年ほど前までは安全な魚と考えられてきました。

そのため、身はもちろん食べられますが、特に美味しいとされるのが肝臓です。

通常のフグではテトロドトキシンの影響で食べることができませんが、ハコフグの肝臓はその毒がないため珍味として親しまれてきました。

しかし、近年になって新たな危険性が指摘されています。それは「パリトキシン」という非常に強い毒です。

この毒はハコフグ類やブダイ類に含まれており、強い毒性を持つことが分かっています。

そのため、ハコフグの肝臓も安全とは言い切れなくなり、現在では食用としては推奨されていません。

また、ハコフグの体の表面の粘液には「パフトキシン」と呼ばれる毒が含まれています。

手で触る分には特に問題ありませんが、触った後はすぐに手を洗い、目や粘膜質な部位は触らないよう注意しましょう。

一方で、筋肉(身)は無毒であるため、適切に処理すれば食べることができます。ハコフグを食べる際は、内臓と皮膚の粘液を完全に除去することが重要です。

ハコフグの肝臓に含まれる「パリトキシン」は非常に強い毒です。食べることの無いよう注意しましょう。

ハコフグは食べられる?

結論として、ハコフグの身は毒がないため、適切な処理をすれば食べることができます。

ただし、内臓や皮膚の粘液には毒があるため、処理には十分な注意が必要です。

長崎県の五島列島では、「かっとっぽ」と呼ばれる郷土料理があり、ハコフグの身の中に味噌を詰めて火を通す料理法で楽しまれています。

ハコフグの釣り方

ハコフグは比較的釣りやすい魚ですが、専用の仕掛けを使うことでより効率的に釣ることができます。

釣れる時期と場所

ハコフグは一年中釣ることができますが、特に夏から秋にかけてが釣りやすいシーズンです。

生息場所は浅瀬の岩礁帯や防波堤周辺、サンゴ礁のある海域などで、波が穏やかな場所を好みます。

仕掛けとエサ

ハコフグを釣るためには、次のような仕掛けを用意すると良いでしょう。

  • 釣り方:胴付き仕掛けやウキ釣り
  • エサ:オキアミ、アサリ、エビ、イカなど
  • 釣り竿:小型の磯竿やライトゲームロッド
  • ハリ:小さめの針(ハギ針やグレ針)

ハコフグは口が小さいため、大きなエサよりも小さめのエサの方が食いつきやすいです。

また、警戒心が強い魚ではないので、比較的簡単に釣ることができます。

ハコフグのおすすめ料理・調理法

ハコフグの身は淡白でありながらも、独特の旨味があるため、さまざまな料理で楽しむことができます。

「かっとっぽ」は、長崎県の郷土料理で、魚を丸ごと使った味噌汁のような料理です

ハコフグの「かっとっぽ」は、ハコフグを器として使い、その中で味噌仕立ての汁を作る伝統的な料理です。

以下に作り方を紹介します。

ハコフグのかっとっぽの作り方

材料(2〜3人分)

  • ハコフグ(中サイズ)…1匹
  • 味噌 … 大さじ2
  • 昆布 … 5cm角1枚
  • だし汁 … 400ml(昆布+かつお節でとると美味しい)
  • 酒 … 大さじ2
  • みりん … 大さじ1
  • ネギ(刻み)… 適量
  • ショウガ(千切り)… 適量
  • きのこ類(シメジやエノキなど)… 適量(お好みで)
  • 豆腐 … 1/4丁(さいの目切り、お好みで)

作り方

1. ハコフグの下処理

  1. ハコフグはウロコがないので、表面を軽く洗い、ぬめりを取る。
  2. お腹を切らずに、背中に切れ目を入れ、そこから内臓を取り出す。(背開きにする)
  3. 取り出した肝は捨てずに取っておく。(新鮮なら味噌と合わせて旨味に使う)
  4. きれいに洗い、水気を拭き取る。

2. だし汁を作る

  1. 鍋にだし汁を入れ、昆布を入れて弱火にかける。
  2. 沸騰直前で昆布を取り出し、酒・みりんを加える。

3. 味噌を溶く

  1. 味噌を少量のだしで溶いておく。
  2. ハコフグの肝を加え、さらに混ぜる(肝を入れるとコクが増す)。

4. ハコフグを器にして煮る

  1. 背中を開いたハコフグの中に、味噌を溶いた汁を流し込む。
  2. きのこや豆腐を加え、弱火でじっくり煮る。(※ハコフグの皮は固く、煮崩れしにくい)
  3. 火が通ったら、刻んだネギとショウガを加えて仕上げる。

食べ方

  • ハコフグの中の汁をすくって飲む。
  • 身もほぐしながら食べる。(白身で淡白な味わい)
  • 味噌の風味とハコフグの出汁がしみ込んだ濃厚な味わいが特徴。

注意:ハコフグには毒がある種類もいるので、食用として安全なものか事前に確認しましょう。市場などで購入する際は、調理可能なものか聞いておくと安心です。

ハコフグの器をそのまま活かしたユニークな料理なので、特別な日に作ってみるのも面白いですよ!

まとめ

ハコフグはテトロドトキシンを持たないため、身は食べることができます。

しかし、近年ではパリトキシンという新たな毒の存在が指摘されており、特に肝臓は食べることが推奨されていません。また、体表の粘液にも毒があるため、処理をしっかりと行うことが重要です。

適切な処理を施せば、ハコフグの身はさまざまな料理に活用でき、美味しく楽しむことができます。釣りのターゲットとしても魅力的な魚なので、興味がある方はぜひチャレンジしてみてください!

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