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まるでダンゴムシ⁉ウオノエとは?釣り人が知っておくべき寄生生物の正体

釣り

ブダイ、真鯛、クロダイ、サンノジ、シマアジの口の中や体表にダンゴムシ⁉ウオノエとは?釣り人が知っておくべき寄生生物の正体

釣りをしていると、魚の口の中や体表に奇妙な生物がくっついているのを見たことはありませんか?

それが「ウオノエ」と呼ばれる寄生生物です。ウオノエは魚に寄生し、時には舌の代わりになることもある不思議な存在ですが、その生態について詳しく知っている人は意外と少ないかもしれません。

本記事では、ウオノエの正体や寄生する魚の種類、釣り人が遭遇した際の対処法、そして寄生された魚は食べられるのか?といった疑問を詳しく解説します。

釣り人なら知っておきたいウオノエの知識を、ぜひこの記事でチェックしてみてください!

ブダイの口にダンゴムシ⁉

ある日、私がいつものように釣りを楽しんでいると、一匹のブダイがかかりました。

「よし、いい引きだ!」とワクワクしながら釣り上げ、口にかかった針を外そうとしたその瞬間——

「キャーーーーーーッ!!!」

思わず悲鳴を上げてしまいました(汗)(笑)

針を外そうとブダイの口内を覗き込んだ時、お口の中から巨大な白ダンゴムシが「こんにちは」とでも言っているかのようにこちらの様子をうかがっていたんです!!??

あまりにも異様な光景だった為、磯に尻もちをついてしまったことを覚えています。

良く調べてみると、この魚は「ウオノエ」と言う寄生虫で、様々な種類がいるようです。

その後も、サヨリのエラに住み着く寄生虫、サンノジの体表についた寄生虫や、シマアジの口内に付いた寄生虫とも遭遇しました。

今回は、そんな「ウオノエ」類の寄生虫について釣り人目線から解説していきます!!

ウオノエとはなにか?

ウオノエとは、魚に寄生する等脚類(ダンゴムシやフナムシの仲間)に属する甲殻類の一種です。

主に魚の口の中、エラ、体表に寄生し、宿主の体液を吸って成長します。

特に口腔寄生をするウオノエ類は、魚の舌に寄生し、まるで「舌の代わり」のような状態になることで知られています。

この状態になると、魚は舌の機能を失いますが、ウオノエが舌の役割を果たすため、大きな影響を受けることなく生き続けることができます。

ウオノエは成長すると雌となり、オスを寄生させることで繁殖を行います。

ウオノエには、たくさんの種類が存在しています。

今回は、まとめてウオノエと呼んでいますが、一般的にウオノエと呼ばれている物は、ブダイ、キダイの下あごに寄生するソコウオノエと言う寄生虫です。

ウオノエ類の寄生虫はフナムシやダンゴムシなどのワラジムシ目に属する生物で、オオグソクムシも同じ仲間なんです。

ウオノエが寄生する魚

ウオノエ類はさまざまな種類の魚に寄生し、特に食用魚にも多く見られるため、釣り人や漁業関係者にとっても馴染みのある存在です。

以下のような魚が代表的な宿主として知られています。

  • ブダイ
  • シマアジ
  • マダイ
  • カイワリ
  • スズキ
  • クロダイ
  • アカムツ など

特に釣り人がターゲットにするような魚にも寄生するため、釣り上げた際に遭遇することがあります。

ウオノエ類の種類

 

ウオノエにはさまざまな種類が存在し、それぞれ寄生する部位や宿主が異なります。

体表に寄生するウオノエ類

  • ウオノコバン(宿主:スズキ、クロダイ、サンノジ、マハゼ など)

    魚の皮膚に寄生します。釣りあげてみると魚の体表に黒いダンゴムシのようなものが付いているので、驚く人が多いようです。

  • イワシノコバン(宿主:マイワシ、サバ類 など)

口腔寄生するウオノエ類

  • タイノエ(宿主:マダイ、チダイ など)

    タイノエは口の上あごに寄生するという特徴があります。

  • ソコウオノエ(宿主:キダイ、ブダイ、アカムツ など)

    魚の下あごに寄生する虫で、魚の舌を食べてそこにそのまま寄生するという一見恐ろしい生物です。

  • シマアジノエ(宿主:カイワリ、シマアジ など)
  • ナミオウオノエ(宿主:マルアジ など)

エラに寄生するウオノエ類

  • サヨリヤドリムシ(宿主:サヨリ など)

    サヨリのエラに寄生し、エラの機能を低下させることがある。

ウオノエが寄生した魚は食べられるのか?

結論から言うと、ウオノエが寄生している魚は食べても問題ありません。

ウオノエ自体は人に害を及ぼすものではなく、魚の身にも影響はほとんどありません。

ただし、ウオノエが寄生していることで魚が弱っている場合や、鮮度が落ちていることがあるため、少し味が落ちたと感じる人もいるかもしれません。

私筆者は、ウオノエに寄生された魚(ブダイ、シマアジ)を何匹も食べてきましたが、いつもより味が劣るといったことはありませんでした。

私の舌が肥えてないだけかもしれませんが…(笑)

また、ウオノエ自体もエビのような味がすると言われており、一部では珍味として食べられることもあります。ウオノエ(タイノエ)を食べてみたという記事を書いている方がいたので、こちらをのぞいてみても面白いかもしれません。

ウオノエが付いた魚が釣れたらどうする?釣れた時の対処法

釣りをしていると、ウオノエが付いた魚が釣れることがあります。そんな時の対処法は以下の通りです。

  1. ウオノエを取り除く
    • 口の中に寄生している場合、ピンセットや手で取り外すことができます。手で取りだすのが怖い人は、針外しやプライヤーなどで取りましょう。ウオノエ類の寄生虫は、魚体にかなり強い力で張り付いているので、可哀想ですが多少強引に引っ張りましょう。
    • 体表やエラに付いている場合も、優しく引き剥がせば簡単に取れます。
  2. 魚の状態を確認する
    • もし魚が弱っていたり、衰弱している場合は、リリースするか早めに調理しましょう。
  3. ウオノエを観察する
    • せっかく釣った魚に付いていたので、じっくり観察してみるのも面白いかもしれません。魚から引きはがした後でも死なずに動いています。
  4. 食べる場合はしっかり処理
    • 魚自体に影響はありませんが、寄生虫が気になる場合は加熱調理をすると安心です。

まとめ

ウオノエは魚に寄生する生物ですが、釣り人にとっては時々遭遇する存在です。

見た目は衝撃的かもしれませんが、魚の身自体には害はなく、食べても問題ありません。

ウオノエを発見したら、驚かずに落ち着いて対応しましょう。

釣りの楽しみのひとつとして、こうした寄生生物についての知識を深めることも、より良い釣りライフにつながるでしょう。

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