失敗しない磯竿の選び方

https://fish.shimano.com/ja-JP/product/wear_footwear/gloves/iso/a155f00000dr7wzqab.html
磯竿とは、主に磯釣り(岩場や波止から釣りをすること)で使用される釣り竿のことです。この釣り竿は、磯での釣りの特性に合わせて設計されており、強度、長さ、柔軟性などが特徴的です。
磯竿は、メジナ、クロダイのウキフカセ釣り用をはじめ、かご釣り竿、石鯛竿なども入ります。今回は、メジナ、クロダイなどのウキフカセ釣りをしたい方に向けての磯竿を紹介していきたいと思います。まずは、磯竿を選ぶ際に注意することをポイントごとに見ていきましょう。磯竿選びで失敗しないためには、カタログのスペック(数値)の「意味」を理解することが近道です。ここでは、初心者が特に迷いやすいポイントを深掘りして解説します。
1. 「長さ」は5.3mが絶対の基準
売り場に行くと3.6mや4.5mの短い竿もあり、「短い方が軽くて扱いやすそう」と感じるかもしれません。しかし、最初の1本は迷わず「5.0m」か「5.3m」を選んでください。
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根ズレを防ぐため 磯釣りでは、足元の岩(磯際)が海に突き出している場所が多くあります。魚がかかった時、竿が短いと道糸が岩に触れて切れてしまう(根ズレ)リスクが高まります。この「あと50㎝」の長さが、魚をキャッチできるかどうかの分かれ目になります。
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仕掛けの長さを確保するため ウキフカセ釣りでは、ハリス(針がついている糸)を3m〜5mと長くとることがあります。5m以上の長さがないと、仕掛けを投入したり魚を取り込んだりする動作が非常に難しくなります。
2. 「号数」は1.25号・1.5号が最も潰しが効く
号数は竿の「パワー(硬さ)」を表しますが、「1.5号」はまさに万能な番手です。
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1号(柔らかめ):チヌ(クロダイ)釣りには最適ですが、不意に大きなメジナや外道(アイゴやサンノジなどの引きが強い魚)がかかった時、初心者だと魚をコントロールできずに切られてしまうことがあります。
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2号(硬め):パワーはありますが、竿自体が重くなり、繊細なアタリが分かりにくくなります。また、メジナやチヌにはオーバースペック(強すぎ)で、釣趣(釣る楽しさ)が半減してしまいます。45㎝~50㎝クラスのメジナを狙う場合に使われます。
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1.5号(おすすめ):30cmクラスの魚でも楽しめ、万が一50cm近い大物がかかっても竿の力で浮かせることができる「保険の効く強さ」です。堤防でも地磯でも、場所を選ばず使えます。

モデルによっては、1号と1.5号の間の「1.25号」という号数も存在します。この号数がある場合は1.25号が一番おすすめです。
3. 素材は「カーボン製」一択!含有率もチェックしよう
竿の素材には大きく分けて「カーボン(炭素繊維)」と「グラス(ガラス繊維)」の2種類がありますが、磯竿に関しては「カーボン製」一択です。
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なぜカーボンなのか? カーボンは「軽くて、張り(反発力)がある」のが特徴です。 磯竿は5.3mという非常に長い竿です。もしこれを重いグラス素材で作ってしまうと、ずっしりと重く、持ち重りが激しくて片手で操作することが困難になってしまいます。また、グラス素材はペナペナと柔らかすぎるため、魚を寄せたり、仕掛けを遠くへ投げたりするのには不向きです。
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「カーボン含有率」を見よう エントリーモデルを選ぶ際、スペック表にある「カーボン含有率(%)」という数字をチェックしてみてください。
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90%以上(おすすめ):軽くてシャキッとしており、操作性が高いです。初心者向けのエントリーモデルでも、大手メーカー製ならほとんどがこの数値です。
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50〜70%(注意):安価なセット竿などに多いです。グラス(ガラス繊維)の割合が多いため、持った時にドシッと重たく、竿先がボヨンボヨンとして扱いにくい場合があります。
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磯釣りは「竿の軽さが感度と集中力に直結する」釣りです。 カタログやパッケージを見て、「カーボン含有率」が高く、軽量なものを選ぶのが、快適な釣りへの近道です。
4. 「自重」は220g以下を目安に
磯釣りは、朝から夕方まで一日中竿を片手で持ち続ける釣りです。そのため、「軽さ」は集中力を持続させるための最重要スペックです。
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エントリーモデルを選ぶ際は、スペック表の「自重(g)」を確認してください。
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目安として220g以下であれば、一日振ってもそれほど苦になりません。逆に250gを超えてくると、持ち重り(持った時に感じる重さ)が強く、腕が疲れて釣りどころではなくなってしまいます。
5. 「修理のしやすさ」で大手メーカーを選ぶ
これは意外と見落としがちなポイントですが、初心者のうちは、高確率で竿の穂先(先端)を折ってしまいます。 これは恥ずかしいことではなく、誰もが通る道です。
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大手メーカー(シマノ・ダイワ)の強み 釣具屋さんに竿を持ち込めば、すぐに純正パーツを取り寄せて修理対応をしてくれます。竿のパーツ(#1など)だけを購入することも可能です。
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無名メーカー・ノーブランド品 壊れた時に交換パーツが存在せず、「一度折れたら使い捨て」になってしまうケースが多々あります。 長く愛用するためにも、アフターサービスがしっかりしている大手メーカーのエントリーモデルを強くおすすめします。

お試しで磯釣りをしてみたい、なるべく初期費用を抑えたいという方は、低価格メーカーを選ぶのもアリです。
6.値段

磯竿は釣り竿の中でも高価な竿が多い部類に入ります。大手メーカーから出ている良質な磯竿を見ると、5万円くらいが相場のように思えます。高価なものでは10万円を超えるものまであります。もちろんそれ相応の性能に仕上がっていますが、ある程度の経験が無ければ分からない程度の違いですのでエントリーモデルと言われるクラスの竿で十分釣りはできます。
磯釣り初心者向けのエントリーモデルは1万円~2万円程が予算と考えてください。
ウキフカセ釣り初心者におすすめの磯竿6選
磯フカセ釣りエントリーに最適な竿を厳選して紹介します。これ以上ないコスパ最強の磯竿を集めたので、どれも間違いない商品です。
1. プロマリン:CB ルヴァン磯 1.5-530 (5000円以下)

「とにかく安く始めたい」ならこれ一択!驚異のコスパを誇る入門ロッド
【この竿のポイント】
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圧倒的な安さ: 5,000円以下で手に入るため、万が一破損しても精神的ダメージが少ない。
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ラフに使える頑丈さ: カーボン含有率をあえて抑えているため肉厚で、多少手荒に扱っても折れにくい安心感があります。
【商品説明】
値段を重視するなら、間違いなくこの一本です。実売3000円前後という驚くべき安さながら、アジやメジナなど、堤防・磯での基本的な釣りには十分対応できるパワーを持っています。この価格帯の磯竿はいくつか存在しますが、プロマリン(浜田商会)の製品はその中でもダントツで人気があり、入門用としての評判も上々です。高価な竿に比べれば自重はありますが、「これから磯釣りを始めてみたいけれど、続けられるか分からない」「まずは試しにやってみたい」という方にとって、この価格は大きな魅力でしょう。とりあえずこれを買っておけば、釣りの楽しさを体験するには十分です。
【こんな人におすすめ】
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初期費用をとにかく抑えたい人
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年に数回行くかどうかのライトユーザー
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子供や友人への「貸し出し用」として頑丈な竿が欲しい人
| 項目 | スペック (1.5-530) |
| 参考価格 | 4,000円〜5,000円前後 |
| 全長 | 5.30m |
| 継数 | 5本 |
| 仕舞寸法 | 116cm |
| 自重 | 279g |
| 先径/元径 | 1.4mm / 24.3mm |
| カーボン含有率 | 50% |
2. ダイワ:リバティクラブ 磯風 1.5-53・K (10000円前後)

迷ったらこれ!筆者も愛用した「ダイワ」の信頼と実績のスタンダード
【この竿のポイント】
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「ブレーディングX」搭載: 竿の根本をX状に締め上げることで、操作時のねじれを防ぎ、魚を浮かせやすくしています。
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衝撃に強いガイド: 糸を通す「ハードガイド」は衝撃に強く、初心者のラフな扱いにも耐えてくれます。
【商品説明】
大手釣り具メーカーであるダイワが、磯釣りエントリーモデルの決定版として出しているロングセラーシリーズです。私自身、初心者の頃はこの竿を使っていましたが、非常にコストパフォーマンスに優れた商品だと実感しました。実際にこの竿で良型のメジナや、引きの強い外道も問題なく釣り上げており、実釣性能は折り紙付きです。私が使っていた感覚だと少し持ち重りはありますが、その分竿自体が頑丈でタフな作りになっています。道具の扱いに慣れていない初心者の方でも安心して使い倒せる、実績十分のおすすめロッドです。

【こんな人におすすめ】
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有名メーカーの竿で安心して始めたい人
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道具の扱いに慣れていないので、頑丈さを重視したい人
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堤防から地磯まで幅広く使い倒したい人
| 項目 | スペック (1.5-53・K) |
| 参考価格 | 10,000円前後 |
| 全長 | 5.33m |
| 継数 | 6本 |
| 仕舞寸法 | 101cm |
| 自重 | 215g |
| 先径/元径 | 1.1mm / 20.0mm |
| カーボン含有率 | 90% |

リバティクラブ 磯風でのメジナの釣果↑
3. シマノ:ホリデー イソ 1.5号 530

「軽さ」は正義!一日振っても疲れにくい、シマノの超定番モデル
【この竿のポイント】
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クラス最軽量レベル: 同価格帯のエントリーロッドの中では頭一つ抜けて軽く作られています。
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操作性の良さ: シャキッとした調子で振り込みやすく、アタリに対して素早く反応できます。
【商品説明】
ダイワの「磯風」と双璧をなす、シマノのエントリーモデルです。性能面では磯風とほぼ同等と考えて良いですが、こちらのホリデーイソの最大の特徴は「軽さ」にあります。ダイワの磯風(1.5号)が自重215gあるのに対し、ホリデーイソは205g。たった10gの差ですが、長い磯竿を一日中振り続けるフカセ釣りにおいて、この軽さは大きなアドバンテージになります。カーボン素材の質も良く、魚が掛かれば綺麗なカーブを描いて曲がります。「なるべく予算は抑えたいけれど、少しでも軽い竿で快適に釣りをしたい」「腕力にあまり自信がない」という方には、こちらがベストな選択肢になるでしょう。

【こんな人におすすめ】
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1万円前後の予算で、できるだけ軽い竿が欲しい人
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女性や、腕力にあまり自信がない人
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サビキ釣りなど、ファミリーフィッシングと兼用したい人
| 項目 | スペック (1.5号 530) |
| 参考価格 | 10,000円前後 |
| 全長 | 5.38m |
| 継数 | 6本 |
| 仕舞寸法 | 103.0cm |
| 自重 | 205g |
| 先径/元径 | 1.2mm / 21.7mm |
| カーボン含有率 | 89.7% |
4. ダイワ:波濤 1.25-53・N (25000円前後)

トラブル激減!「1.25号」という絶妙なスペックで本格的な磯釣りへ
【この竿のポイント】
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1.25号のラインナップ: チヌもメジナも両方狙いやすく、不意の大物にも対応できる万能な強さ。
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C-IMSGガイド搭載: 糸絡みを激減させる「カーボン樹脂フレームIMガイド」を採用。風の強い日でもストレスフリーです。
【商品説明】
エントリーモデルとしては少し値が張りますが、その分、機能は本格派。「脱・初心者」を目指すなら強くおすすめしたいモデルです。特筆すべきは、スムーズな曲がりを実現する「V-JOINT」の搭載です。魚が暴れにくく、スムーズに浮かせることができます。私自身も使用していましたが、リールシート(スクリューシート)のフィット感も良く、持ち重りが軽減されてワンランク上の快適な釣りができました。実際にこの竿で50cmオーバーのクロダイや40cmオーバーのメジナを何匹も釣ってきた実績があります。予算に少し余裕があるなら、最初からこのクラスを選ぶことで、ライントラブルのストレスから解放され、より釣りに集中できるはずです。
【こんな人におすすめ】
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長く使える本格的なスペックの竿が欲しい人
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釣り場での「糸絡み」のトラブルを減らしたい人
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50cmクラスのチヌや40cmクラスのメジナを本気で狙いたい人
| 項目 | スペック (1.25-53・N) |
| 参考価格 | 25,000円前後 |
| 全長 | 5.30m |
| 継数 | 5本 |
| 仕舞寸法 | 117cm |
| 自重 | 202g |
| 先径/元径 | 0.7mm / 23.8mm |
| カーボン含有率 | 99% |

5. シマノ:ラディックス 1.2号 530 (23000円前後)

驚異の軽量190g!「曲げて獲る」楽しさを教えてくれる高機能ロッド
【この竿のポイント】
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スパイラルX搭載: シマノ独自の技術で、竿の内外からカーボンテープを巻き、ねじれを抑制。魚の引きをしっかりと受け止めます。
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タフテックα穂先: しなやかで高強度のカーボンソリッド穂先を採用。感度が良く、かつ折れにくいので初心者にも安心です。
【商品説明】
こちらも2万円台となりますが、とにかく軽量で質の良い竿です。おすすめは「1.2号」というラインナップ。1.5号並みのパワーを持ちながら、190gという驚異的な軽さを実現しており、一日振っても疲れ知らずです。よく曲がる竿なので、魚とのやり取りが非常に楽しく、フカセ釣りの醍醐味である「竿を曲げて魚を獲る」感覚を存分に味わえます。波濤と並んでおすすめのエントリーロッドですが、特に「軽快な操作性」や「スタイリッシュな釣り」を求める方には、このラディックスが最高の相棒になるはずです。
【こんな人におすすめ】
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とにかく軽くて操作性の良い竿を求めている人
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「スパイラルX」などのシマノテクノロジーを体感したい人
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一日振っても疲れない快適さを重視する人
| 項目 | スペック (1.2号 530) |
| 参考価格 | 25,000円前後 |
| 全長 | 5.30m |
| 継数 | 5本 |
| 仕舞寸法 | 115.4cm |
| 自重 | 190g |
| 先径/元径 | 0.8mm / 24.0mm |
| カーボン含有率 | 99.4% |
6. シマノ:20 ライアーム 1-530 (40000円前後)

もはやエントリーの枠外。コスパ最強の「実質ハイクラス」ロッド
【この竿のポイント】
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Xガイド搭載: シマノ独自の軽量・高性能ガイドを搭載。糸の抜けが抜群に良く、軽い仕掛けでも遠投が可能になります。
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パラボラチューンR: 継ぎ目を感じさせないワンピースロッドのような滑らかな曲がりを実現しています。
【商品説明】
価格は4万円前後とエントリーモデルとは言えませんが、上位機種に迫る性能を持っており、性能対価格(コスパ)の面で見ると「最強」と言える竿でしょう。1号で170gという軽さは、一度持つと他の竿に戻れないレベルです。細身で風の抵抗を受けにくく、魚が掛かればバット(手元)まで綺麗に曲がり込み、魚を怒らせずに浮かせることができます。「今すぐ本格的に磯釣りを始めたい」「すでに磯釣りの魅力にハマっていて、安物買いをしたくない」という方は、逆にこのクラスから始めた方が、道具の力で釣果が上がり、上達も早くなるかもしれません。所有する喜びも満たしてくれる、長く愛用できる一本です。
【こんな人におすすめ】
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形から入るタイプで、最初から良い道具を使いたい人
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「安物買いの銭失い」をしたくない人
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魚の引きを極限まで楽しみたい人
| 項目 | スペック (1-530) |
| 参考価格 | 40,000円前後 |
| 全長 | 5.30m |
| 継数 | 5本 |
| 仕舞寸法 | 114.5cm |
| 自重 | 170g |
| 先径/元径 | 0.8mm / 24.1mm |
| カーボン含有率 | 99.5% |
まとめ

https://www.daiwa.com/jp/product/d1jdu8h
- プロマリン(PRO MARINE)ブルーベイ磯 1.5-530 (5000円前後)
- ダイワ(Daiwa) リバティクラブ 磯風 1.5-53 (10000円前後)
- シマノ (SHIMANO) ホリデー イソ 1.5-530 (10000円前後)
- ダイワ(DAIWA) 波濤 1.25-530 (25000円前後)
- シマノ(SHIMANO) ラディックス 1.2号 530 (25000円前後)
- シマノ(SHIMANO)20 ライアーム 1-530 (40000円前後)
となりました。
他にも同価格帯の磯竿はありますが、その中でも一番にパフォーマンスが良いものを厳選しました。
正直このラインナップの中であれば失敗は無いと思いますので、ぜひ自分に合った1本を見つけて磯釣りライフを楽んで頂けたら嬉しいです!!




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