【スズメダイは美味しい?不味い?】釣って楽しい食べて美味しい!スズメダイのレシピと魅力とおすすめの食べ方・調理法5選
釣りをしているとよく釣れる「スズメダイ」。
小型の魚であるため、リリースされがちですが、実はとても美味しく食べられる魚でもあります。
本記事では、スズメダイとはどんな魚か、釣れるシーズンや釣り方、美味しく食べるための調理法まで、初心者にも分かりやすく丁寧に解説します。
この記事を読めば、スズメダイの価値観がきっと変わるはずです!
スズメダイとはどんな魚?
スズメダイはスズキ目スズメダイ科に属する小型の海水魚で、体長は10〜15cmほど。
日本全国の磯場や堤防などでよく見かける魚で、特に南日本で数多く生息しています。
夏場には、イワシ、アジ狙いのサビキ釣りなどの外道として良く釣れ、磯釣りなどでは厄介な餌取りとして知られる魚です。
群れを作って泳ぎ、警戒心が強く動きも素早いのが特徴です。鮮やかな青みがかった体色が美しく、観賞魚としても人気があります。
名前の由来は、その愛らしい姿が「スズメ」を連想させることからとも言われています。
スズメダイの釣れるシーズン
スズメダイは年間を通じて釣れる魚ですが、特に活性が高くなるのは春から秋にかけて。
水温が上がる5月〜10月ごろがベストシーズンと言えるでしょう。
夏場は群れで行動し、撒き餌への反応も良いため、初心者でも簡単に釣果を得やすい時期です。
また、秋になると脂がのって美味しさも増してきます。釣って楽しむだけでなく、食べて美味しい時期でもあります。
スズメダイの釣り方
ウキ釣り(フカセ釣り)
スズメダイは表層〜中層を回遊するため、ウキ釣りとの相性が抜群。撒き餌に群れて寄ってくるので、仕掛けを同調させて釣るのがポイントです。
サビキ釣り
堤防からのサビキ釣りでもよく釣れるターゲットです。ファミリーフィッシングでの人気も高く、群れに当たれば数釣りが可能です。
小物狙いのヘチ釣り
磯場や堤防の際に落とし込む「ヘチ釣り」でも釣れることがあります。餌はオキアミやイソメなど。
スズメダイは美味しい?
「スズメダイは小さいから食べるところが少ない」と思っている方も多いかもしれません。
しかし、スズメダイは非常に味がよく、調理次第で驚くほど美味しくなる魚です。
特に秋から冬にかけては身に脂がのり、旨味が強くなります。
骨が細く柔らかいため、丸ごと調理する料理との相性が良く、唐揚げや煮付け、塩焼きなどシンプルな料理でも美味しくいただけます。
スズメダイのおすすめ調理法5選
1. 唐揚げ
スズメダイ料理の定番。ウロコと内臓を取り除き、軽く下味をつけてから片栗粉をまぶして揚げます。頭から丸ごと食べられるのでカルシウムも豊富。骨までパリッと香ばしく、ビールのお供にもぴったりです。
材料(2〜3人分)
- スズメダイ:5〜10尾(大きさにより調整)
- 塩:少々
- 酒:大さじ1
- しょうゆ:大さじ1
- しょうが(すりおろし):小さじ1
- にんにく(すりおろし):小さじ1(お好みで)
- 片栗粉:適量
- 揚げ油:適量
- レモンやすだち(あれば):適量
下処理
- スズメダイのうろこを包丁やスプーンで丁寧に取り除きます。
- 頭を落とさず、エラと内臓を取り出します。
- よく水洗いして、キッチンペーパーなどで水気をしっかり拭き取ります。
漬け込み
- ボウルにスズメダイを入れ、塩・酒・しょうゆ・しょうが・にんにくを加えてもみ込みます。
- 15〜30分ほど冷蔵庫で漬け込みます。
揚げる
- 漬け込んだスズメダイの水気を軽く拭き取り、片栗粉を全体にまぶします。
- フライパンまたは鍋に油を熱し(170〜180℃)、スズメダイをきつね色になるまで4〜5分揚げます。
- 二度揚げするとよりカリッと仕上がります(1度目170℃で軽く揚げ、2度目190℃で1分)。
仕上げ・盛り付け
- 油を切って器に盛り付け、レモンやすだちを添えれば完成です!
おすすめの食べ方
- そのまま塩だけでもおいしい!
- ポン酢や酢醤油、タルタルソースも相性抜群。
- ビールや冷酒と合わせて最高のおつまみに!
2. 塩焼き(あぶってかも風)
「あぶってかも」とは、伊豆地方などで昔から親しまれているスズメダイの塩焼き料理。
新鮮なスズメダイを塩でしっかり締めてから、じっくりと焼き上げることで、皮はパリッと、身はふっくら仕上がります。
材料(2〜3人分)
- スズメダイ:5〜8尾(小ぶりなもの)
- 塩:適量
- 竹串(なければ金串でも可):必要数
- すだち、レモン:お好みで
下処理
- うろこを包丁やスプーンで丁寧に落とします。
- エラと内臓を取り除き、流水でよく洗います。
- キッチンペーパーでしっかり水気を拭き取ります。
塩ふり
- 表面と腹の中にまんべんなく塩をふります。
- 皮が破れにくくなるよう、皮に軽く切れ目を入れてもOK。
- 10〜15分ほど置いてから、出てきた水分を拭き取ります。
焼き方(あぶってかも風)
- 串を刺し、魚が反らないよう背中側から口に向けて通します。
- 炭火または魚焼きグリルで中火でじっくり焼きます(10〜15分)。
- 皮がパリッとして、ほんのり焼き色がついたら完成。
盛り付け・食べ方
- 皿に盛り、すだちやレモンを添えて完成。
- お好みで大根おろしや醤油を添えても美味。
- ごはんにもお酒にも相性抜群!
ワンポイントアドバイス
- 「あぶってかも」とは、伊豆地方などで親しまれるスズメダイの塩焼き料理名。
- 串を刺して反らせて焼くことで見た目も美しく、余分な脂も落ちます。
- 小型魚だからこそ、強火で一気に焼かず、じっくり火を通すのがポイント。
3. せごし(さしみ)
釣ってすぐに締めた新鮮なスズメダイなら、「せごし(背越し)」にして刺身で楽しむこともできます。
小骨ごとスライスするため、独特の食感が楽しめます。
ポン酢や梅肉ダレでいただくのが一般的。
材料(2〜3人分)
- スズメダイ(小さめ):3〜5尾
- 塩:少々
- 氷水:適量
- ポン酢や醤油、薬味(大葉、みょうが、ねぎ、わさびなど):適量
下処理
- うろこを丁寧に取り除きます。
- エラと内臓を取り除き、流水でしっかり洗います。
- 頭と尾はつけたままでも、落としてもOK(お好みで)。
- よく水気を切り、キッチンペーパーでふき取ります。
せごしの切り方
- 三枚おろしにせず、骨ごと薄く輪切りにしていきます(5mm程度)。
- 中骨が気になる方は、V字に削いで取る方法もあります。
- 切った身は氷水にさらして、表面の血やぬめりを軽く落とします。
- その後、水気をしっかり切ります。
盛り付け・食べ方
- 器に大葉などを敷き、切ったスズメダイを美しく盛り付けます。
- お好みで、みょうが、ねぎ、しょうがなどの薬味を添えます。
- ポン酢や醤油、柚子胡椒などでさっぱりいただきます。
ワンポイントアドバイス
- 新鮮なスズメダイでないと、生食はおすすめできません。
- 小型で骨が柔らかいため、せごしに向いています。
- 氷水にさらすことで、臭みが抜けて歯ごたえもアップします。
- 釣ってすぐ血抜き・冷やし込みしておくとさらに美味しくなります。
4. 煮付け
醤油・酒・みりん・砂糖で甘辛く煮付けにすれば、ご飯が進む一品に。頭付きでそのまま煮付けると、骨の旨味も引き出されて絶品。
小さいサイズでもしっかり味が染み込むのでおすすめです。
材料(2〜3人分)
- スズメダイ:4〜6尾(小型〜中型)
- 生姜(薄切り):1かけ分
- 水:100ml
- 酒:100ml
- みりん:50ml
- 醤油:50ml
- 砂糖:大さじ1〜2(お好みで調整)
下処理
- スズメダイのうろこを取り、エラと内臓を丁寧に取り除きます。
- 流水でしっかり洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。
- 大きめのものは、表面に十字の切れ目を入れると味がしみやすくなります。
煮付けの手順
- 鍋に水、酒、みりん、醤油、砂糖、生姜を入れて火にかけ、煮立たせます。
- 煮汁が沸騰したら、スズメダイを並べて入れます。
- 落とし蓋(またはアルミホイル)をして、中火で10〜15分煮ます。
- 煮汁を時々スプーンで魚にかけながら、煮詰めます。
盛り付け・食べ方
- 煮汁ごと器に盛り、千切りの生姜やねぎを添えて完成。
- ごはんのおかずとしてはもちろん、日本酒にもよく合います。
ワンポイントアドバイス
- スズメダイは小さいため、骨までやわらかく煮えるのが特徴です。
- 煮崩れを防ぐために、あまり強火にしないのがポイント。
- 釣ったその日よりも、一晩冷蔵庫で寝かせると味が染みて美味しくなります。
5. ハンバーグ
ちょっと意外かもしれませんが、スズメダイを三枚おろしにして、身をたたいてミンチ状にし、玉ねぎやパン粉と混ぜて作るハンバーグも絶品。
小骨も細かくたたけば気にならず、ふっくら柔らかく仕上がります。
材料(2〜3人分)
- スズメダイ(中〜小型):6〜10尾
- 玉ねぎ(みじん切り):1/2個
- パン粉:大さじ3
- 牛乳:大さじ2
- 卵:1個
- 塩・こしょう:少々
- サラダ油:適量
処理・ミンチ作り
- スズメダイのうろこ、頭、内臓、皮、骨を取り除き、身だけを取り出します。
- 包丁でたたくか、フードプロセッサーで粗めのミンチ状にします。
- 玉ねぎはみじん切りにして、軽く炒めて冷ましておきます。
タネ作り・成形
- ボウルにスズメダイの身、炒めた玉ねぎ、パン粉、牛乳、卵、塩こしょうを入れてよく混ぜます。
- 粘りが出るまで練ったら、小判型に成形します(2〜4個)。
焼き方
- フライパンに油を熱し、中火でハンバーグを焼きます。
- 両面にこんがり焼き色がついたら、蓋をして弱火にし、中まで火を通します(約5分)。
- 竹串を刺して透明な汁が出ればOK。
盛り付け・おすすめのソース
- 大根おろし+ポン酢であっさり和風に。
- タルタルソースやレモンバターソースも相性◎。
- 付け合わせに野菜やごはんを添えて、メインディッシュに。
ワンポイントアドバイス
- スズメダイは白身でクセがないため、ハンバーグにしても食べやすい魚です。
- 骨が多いため、丁寧に身を取るのが最大のポイント。
- 魚臭さが気になるときは、しょうが汁や味噌を少量加えてもOK。
まとめ
スズメダイは「釣れてもリリースする魚」と思われがちですが、実はとても美味しい食材です。
春〜秋の釣りシーズンには簡単に釣れるうえ、調理法次第で家庭の食卓を彩る逸品になります。
特に唐揚げや塩焼き、煮付けなど、シンプルながら素材の味を活かせる料理が多く、手軽に調理できるのも魅力です。
今後は釣ったスズメダイを捨てずに、ぜひ美味しくいただいてみてはいかがでしょうか。
小さな魚にも大きな美味しさあり。スズメダイの魅力、ぜひ味わってください!
関連記事はこちらから↓↓
コメント